2017年10月10日火曜日

「凶区」総目次

1960年代から70年代初頭にかけて発刊された同人詩誌「凶区」の総目次を以下に掲載します。この目次はもともと、このブログの著者が修士論文に付録として掲載したもので、今後「凶区」について研究しようと考えている方の参考になればと思い、ここに再録しました。

 ※誤字・脱字などありましたら、適宜ご指摘ください。

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●創刊号(六四年四月)

オルフェの鏡―ぼくたちはどこへ行くか― 一(ページ、以下略)
・詩   月蝕……野沢瑛 一六
     道行……天沢退二郎 一九
     襲われる私……鈴木志郎康 二四
     深夜劇場……渡辺武信 三四
     夜の続き……高野民雄 三六
     緑はるかに……秋元潔 三八
     真昼の側面・どこへ行ってしまうの……山本道子 四七
・コラム 映画評 二八
     書評  三〇
     言いたい砲台 三三
後記―凶区日録 五五

●二号(六四年六月)

エッセイ 宮沢賢治の彼方へその1 天沢退二郎 二
forcus  藤田治 六
     作品 コロンブスの気分
        飢餓胎児
     藤田 治の世界あるいは乱交の至福 秋元潔╳渡辺武信
島を離れる 彦坂紹男 一七
幼児ロビンソンの島 高野民雄 二〇
だからもう誰にも逢いたくない きみにも 秋元潔 二二
恋唄 菅谷規矩雄 二五
・定思考 三〇
・地区宣言歌 三二
夜の帆 渡辺武信 三四
幽霊の現実 山本道子 三六
逆転する処女 鈴木志郎康 三八
眼の現場 野沢瑛 四一
辛酸 天沢退二郎 四四
ランボーと最後の作品 モーリス・ブランショ 保苅瑞穂訳 五〇
・映画評・書評 六二
・凶区日録 六五

●三号(六四年八月)  〈DOCCO〉

エッセイ  詩の終り––ハイデッガー《言葉》についての批判的ノート その1
                              菅谷規矩雄 二
focus    秋元潔 一二
      未刊詩集《屠殺人の恋唄》 一二
      わが屠殺人への恋唄 天沢退二郎
作品    小さな白い星に 彦坂紹男 二四
      月 鈴木志郎康 二六
      夜の旅またはその他の太陽 高野民雄 二八
      途中のカーニバル 天沢退二郎 三〇
往復書簡  吉野弘⇅菅谷規矩雄 三四
演劇評   渡辺武信 三七
書評    彦坂紹男
ジャズ評  歌う陽気なクジラと寝てみたい––ローランド・カークについて 藤田治 四二
エッセイ  槐多の遺書––村山槐多についての覚え書き⑴ 野沢瑛 四四
エッセイ  宮沢賢治の彼方へ––連載㐧2回 天沢退二郎 五二
レシ    そこに蛇がいる 山本道子 五七
アンケート ぼくたちはだれを支持するか? 六八
日録    七〇

●四号(六四年一〇月) 表紙デザイン 桑山弥三郎

絵本   鼻唄うたい 高野民雄+井上洋介
FOCUS     鈴木志郎康 二
     鈴木志郎康についての断片的なことば 大岡信 九
作品   恋の声 野沢瑛 一三
     濁流 天沢退二郎 一六
     蔭詩 彦坂紹男 一七
書評   天沢退二郎 二〇 野沢瑛 二二
特集 愛について
     渡辺武信 二三 彦坂紹男 二四 鈴木志郎康 二五 秋元潔 二六
     藤田治 二七 高野民雄 二八
下等遊民のオルゴール 藤田治 三〇
古都 秋元潔 三二
水中花 菅谷規矩雄 三四
エッセイ 宮沢賢治の彼方へ その2(※) 天沢退二郎 三八
     定思考 2 鈴木志郎康 四一
     不定思考 藤田治
     詩の終り その2 菅谷規矩雄 四四
映画評  鈴木志郎康 五一
レシ   そこに蛇がいる 2 山本道子
凶区日録 六二 後記 六四
           ※…その3の間違い。

●五号(六四年一二月)

作品特集 旅の旅 天沢退二郎 二
     立ちどまりの路上 彦坂紹男 六
     来訪者 鈴木志郎康 八
     死者に 菅谷規矩雄 一〇
     旅の中断または奇妙な太陽 高野民雄 一二
     魔法の杖を抜かないで 藤田治 一五
     蜜の反世界 藤田治 一六
     こだまの世界 藤田治 一八
     別れ 秋元潔 二〇
     罹つている 山本道子 二三
     うごついていく飢えの内側でぼくらは‥ 渡辺武信 二六
コラム  演劇評 渡辺武信 三〇
     モダンダンス 藤田治 三二
     奇書紹介 彦坂紹男 三四
     映画評 渡辺武信・菅谷規矩雄 三六
FOCUS《野沢瑛》
     作品 四〇
     快楽の背と腹と––– 野沢瑛論 菅谷規矩雄 四六
翻訳小説 アモス・トトオラ《ヤシ酒飲んべ》1 西江雅之 五六
エッセイ 富永太郎ノート 秋元潔 六二
     潜水夫の発見 –––菅谷規矩雄と六月のオブセッション 野沢瑛 六六
     定思考3 鈴木志郎康 七五
レシ   そこに蛇がいる 山本道子 七七
凶区書簡 八二 日録 八三 後記 八六

●六号(六五年二月)
focus 彦坂紹男
     作品・風吹く土地/そうして/同体 二
     弱年をめぐって 秋元潔 六
     彦坂紹男の詩と日常 対談・藤田治╳野沢瑛 一一
詩    夜明けの伝説 高野民雄 一七
     ミュージカルの予感 渡辺武信 二〇
     ヒーローのいない朝 渡辺武信 二二
     はじめての泉 野沢瑛 二四
     なにもない 山本道子 二八
     情歌 藤田治 三一
     恋唄 藤田治 三二
     めざめ 藤田治 三四
     女に向かつて位相せよ 鈴木志郎康 三六
     ある予言者の幼年時代 天沢退二郎 三八
エッセイ 定思考・5 鈴木志郎康 二六
     沈黙と苦痛––詩の終りその3 菅谷規矩雄 四二
     風の又三郎は誰か––宮沢賢治の彼方へ・4 天沢退二郎 五〇
     そこに蛇がいる・(連載㐧4回) 山本道子 六三
     映画評 野沢瑛+渡辺武信 七八
凶区日録 八三 編集後記 八六

●七号(六五年五月)

FOCUS 高野民雄
     作品 タイム・トラベラー1・2・3 二
     高野民雄または胎児型時限爆弾の優雅 鈴木志郎康+渡辺武信 一〇
パセリの花 山本道子 二六
古恋 彦坂紹男 二八
呪婚の魔 天沢退二郎 三〇
詩ののちの死 大滝安吉追悼 菅谷規矩雄 三五
死亡宣言 藤田治 四〇
敵の敵 野沢瑛 四二
・定思考 鈴木志郎康 四四
・加納光於ミラー63 秋元潔 四六
・増村保造「兵隊やくざ」 鈴木志郎康 四七
凶区日録 五〇 編集後記 五二

●八号(六五年八月)

エッセイ よだかはなぜみにくいか 宮沢賢治の彼方へ5 天沢退二郎 二
詩    宣言/厭離島 秋元潔 一五
     二つの死者たちへの花々 渡辺武信 一八
     MANDAT RESTAURE 鈴木志郎康 二〇
訳詩   夜・愛 アンドレ・ピエール=ド=マンディアルグ 天沢退二郎訳 二二
コラム  バット・ポエティチャー頌 天沢退二郎 三四
     どこへいきやいいんだ 三九
     凶区は絶え間ない現在である 渡辺武信
     すでに凶区はひとつの位置である 菅谷規矩雄
レシ   そこに蛇がいる5 山本道子 四一
日録・後記 五三

●九号(六五年八月)表紙デザイン 久野暁宏

作品特集 私小説的プアプア 鈴木志郎康 二
     恐怖への迂回路 渡辺武信 五
     ゲニウスの地図 菅谷規矩雄 八
     湖廻り 彦坂紹男 一二
     おまえの声は 天沢退二郎 一六
     ブルーエンジェル 天沢退二郎 一九
     ゲスト作品
     花・乱調子 吉増剛造 二六
     闇空はいつか晴れるか 山本道子 三〇
     海はどこ? 高野民雄 三四
     出発 秋元潔 三六
     可能な限り唇に 野沢瑛 三八
     エンディング・テーマは愛 藤田治 四〇
戦後特集 二〇
     戦後20年史への3つの独白とbis 天沢退二郎
     天皇は切腹しなかった 秋元潔
     欲望が委任統治される1965年 鈴木志郎康
コラム  四六
 映画評 《人間ピラミッド》(J・ルーシュ)天沢退二郎 四六
     増村保造作品《清作の妻》解説・鈴木志郎康 四八
 演劇評 ぼくたちが朝の微光を見る時ー《ヴァージニア・ウルフなんかこわくない》・
     奇妙な目まいのたのしみ –––《夜明け前・㐧二部》渡辺武信 五一
日録・編集後記 五六

●一〇号(六五年一〇月)表紙デザイン 久野暁宏(DOCCO)

FOCUS 渡辺武信
     作品 眠りの海 二 ハードボイルド 四
     ヒーローはなぜ死なないのだろう 秋元潔 八
     渡辺武信についての感想 –––  一九六五年のお歳暮––堀川正美 一二
特集 広島
     ヒロシマの生命 鈴木志郎康 四二
作品   ゲニウスの地図––第二章第三章–– 菅谷規矩雄 一八
     続私小説的プアプア 鈴木志郎康 三八
     よるのうた 彦坂紹男 四一
エッセイ 宮沢賢治の彼方へ その6 七つ森から小岩井農場まで 天沢退二郎 二二
レシ   そこに蛇がいる その6 山本道子 四八
演劇評  六〇
凶区日録 六五 後記 六八
巻末とじこみ Kyoku à Paris 天沢退二郎編集

●一一号(六五年一二月)(※)表紙デザイン 久野暁宏(DOCCO)

エッセイ カーラジオを越えて庄野潤三を越えて 鈴木志郎康 二
Focus 山本道子 九
     絵の中の絵 一〇
     山本道子への手紙 吉原幸子 一四
     そこに何にがあるのか 秋元潔 一九
ゲニウスの地図 4~5章 菅谷規矩雄 二五
続続私小説的プアプア 鈴木志郎康 二八
演劇評  渡辺武信 四六
泳ぐ手紙 ミーム・ニシエ(guest) 三〇
評論   詩の原理あるいは埴谷雄高論 連載第一回 菅谷規矩雄 三四
凶区日録 四八 編集ノート 五一
      ※…渡辺によると、六五年一二月二五日は「裏表紙に書かれた名目上の刊行
      日」で実際には六六年三月一四日に刊行されたという。

●一二号(六六年二月)表紙 桑山弥三郎

全巻特集・映画への異常な愛情
1965年映画ベストテン
     アンケート 二
     集計表 一〇
ノンセクション・ベスト・テン 一二
エッセイ パリで映画狂いの告白 天沢退二郎 一五
     私小説的映画体験談 鈴木志郎康 二〇
     走れ! マックィーン 
     〈ハイウェイ〉を中心にしたロバート・マソガン覚え書 渡辺武信 二九
凶区日録 三七 編集後記 三八

●一三号(六六年四月)

エッセイ 『批評論集』序文 ロラン・バルト 保苅瑞穂訳 三九
     詩の原理あるいは埴谷雄高論⑵ 菅谷規矩雄 二
     小岩井から…小岩井へ––––宮沢賢治の彼方へ⑺ 天沢退二郎 一五
詩作品  私小説的処女キキの新登場 鈴木志郎康 四九
     創世譚 天沢退二郎 五六
     * 高野民雄 五六
映画評 彦坂紹男 五九
      (※ 目次にはないが、凶区日録と編集後記は六〇ページ)

●一四号(六六年八月)表紙 桑山弥三郎

エッセイ 尾形亀之助試論 秋元潔 二
詩作品  海の果実 野沢瑛 三一
     夏のうた 渡辺武信 三二
     わが日常 藤田治 三四
     明日はそこに 彦坂紹男 三六
     売春処女プアプアが家庭的アイウエオを行う 鈴木志郎康 五〇
     爪の月その余白 菅谷規矩雄 五四
     鬼言 天沢退二郎 五六
発言   北川透への手紙のかわりに 菅谷規矩雄 三八
映画   〈常行少女ヨーコ〉(※) 渡辺武信 四一
     〈骨まで愛して〉 渡辺武信 四四
     〈ロビンソン漂流記〉 鈴木志郎康 四五
演劇   (演劇の演劇性とは……) 保苅瑞穂 四七
凶区日録 五八 編集後記 六二
       ※…〈非行少女ヨーコ〉の間違い。

●一五号(六六年一〇月)表紙デザイン 桑山弥三郎

プアプア特集 鈴木志郎康 二
     羞恥旅行で処女プアプアは凍りそして発芽する
     私は悲しみに液化した処女プアプア
     プアプアが私の三十一才の誕生日を優しく
     法外に無茶に興奮している処女プアプア
     美しいポーズとして最後に私小説的プアプアは死聳えて立つ
詩の原理あるいは埴谷雄高論 第三回 菅谷規矩雄 十五
宮沢賢治の彼方へ その8 とし子の死あるいは受難劇 天沢退二郎 二六
作品   男ざかり 藤田治 三八
     ひらめ 吉岡実
     町抜け Ⅰ  彦坂紹男 四二
そこに蛇がいる 第七回 山本道子 四八
書評   《タタール人の砂漠》 四四
映画評  《あなたの命》《モーガン》 四六
巻末とじこみ 映画採点評
凶区日録 六二 後記 六四

●一六号(六七年五月)

詩作品  空のなかにつれこもうとする 山本道子 二
     プー生活 その1 藤田治 四
エッセイ〈特集宮沢賢治〉
     無言とダイアローグ–––詩の十字架 菅谷規矩雄 九
     「若い木霊」の問題 入沢康夫 一四
     賢治詩への私的接点で 鈴木志郎康 二〇
     宮沢賢治の彼方へ–––その9・終回––– 二四
     不思議な交友・亀之助と賢治 秋元潔 六二
     異本文の問題 天沢退二郎 五七
演劇評  〈柩の中の彼〉 渡辺武信 六九
凶区日録 七二(※)
巻末特集 一九六六年映画ベストテン 七五
      ※…編集後記もあり。

●一七号(六七年七月)表紙デザイン 桑山弥三郎

詩作品  芝居 天沢退二郎 二
     ゲニウスの地図(改稿) 菅谷規矩雄 四
エッセイ 浴室にて、鰐が 鈴木志郎康 一九
詩作品  心臓乱舞(ゲスト作品) 金井美恵子 三七
     連鎖劇+顛末 彦坂紹男 四一
レシ   そこに蛇がいる 連載第8回 山本道子 四三
凶区日録 五三(※)
      ※…編集後記もあり。

●一八号(六七年九月)表紙絵 やべ・みつのり+鈴木悦子

レシ   そこに蛇がいる 最終回 山本道子 二
詩作品  町抜けⅡ 彦坂紹男 九
     氷柱花 渡辺武信 一二
     両棲以後 菅谷規矩雄 一四
     白色の巨大紙抄 鈴木志郎康 三九
放送詩劇 わが断食週間前の物語 天沢退二郎 一六
エッセイ 詩の原理あるいは埴谷雄高論 第4回 菅谷規矩雄 四二
映画評  増村保造作品「痴人の愛」 鈴木志郎康 五二
極私的広島市案内 鈴木志郎康 五三
日録・後記 六四

●一九号(六七年一二月)表紙 鈴木悦子+桑山弥三郎

作品   眠り・眠り 高野民雄 二
     寄せ書きが飾ってあった 彦坂紹男 五
     球世界 渡辺武信 六
     股裂き 鈴木志郎康 八
     OH!BABY!BANG–BANG! 藤田治 一〇
     黙って見てて 山本道子 一五
訳詩   デリラは狂喜した マンディアルグ(訳・天沢退二郎) 二〇
エッセイ マルセル・プルースト〈1〉 保苅瑞穂 二六
     詩の原理または埴谷雄高論〈5〉(※※) 菅谷規矩雄 三三
     尾形亀之助試論〈2〉三つのアプローチのためのメモ 秋元潔 四六
コラム  〈血斗〉 鈴木志郎康 六三
     〈ヴィニール〉 高野民雄 六四
日録・後記 六五
      ※…巻頭詩として目次の下に天沢退二郎「あかんあかん」が掲載されている。
      ※※…「詩の原理あるいは埴谷雄高論」の誤り。

●一九½号(六八年三月臨時増刊・映画特集)

1967年映画ベストテン
     日本映画採点評 二
     外国映画採点評 三
     同人アンケート 映画ベストテン 四
     ノンセクションベストテン 一一
若者たち––ブラウン管とスクリーン 菅谷規矩雄 一四
侠客たちの夢 68年1月封切全やくざ映画総評によるやくざ映画論 渡辺武信 一六

●二〇号(六八年五月)

コラム  バルコン(劇評) 渡辺武信 二
     大悪党(映画) 鈴木志郎康 五
     チャップリンに大いに笑って 彦坂紹男 六
     長谷川利光展寸感 彦坂紹男 八
     水から水へ(大岡信詩集) 菅谷規矩雄 九
作品   眠っている周辺 山本道子 一〇
     音無川 菅谷規矩雄 一三
     時間紀行のためのエスキス––––第一群–––– 天沢退二郎 一八
     乗りこえるべき殺戮 鈴木志郎康 二二
エッセイ 西遊記論控 旅・たどりつくべき場所(一) 金井美恵子 二六
     雑感  秋元潔 三三
ジャン・マリ・パパビエトロ J.M.PAPAPIETRO
   –––Traduit en japonais par M.Hokari et T.Amazawa
     重力 Gravité 三六(四三)
     夜明け Aube 三八(四一)
     パパピエトロとの一問一答 四四
     プロフィル 四六
凶区日録 DEC.''67––APR.'68 四六

●二一号(六八年七月)表紙 鈴木悦子・桑山弥三郎

詩作品  旅の夜風と朝開きのための三章 金井美恵子 二
     床抜き 鈴木志郎康 六
     出発延期のブルース 渡辺武信 八
     男の勝負 天沢退二郎 一〇
     次の一分間へ 高野民雄 一二
     ほしいのは野の荆 一六
     善良コンプレックス被虐の喜び 秋元潔 二一
連載   マルセル・プルースト(2) 保苅瑞穂 三六
     ピンキーはもう隠れたか(1) 山本道子 四三
演劇特集 ワンダフルうわあ 藤田治 五四
     ブレヒト批判の諸課題 ロラン・バルト(菅谷規矩雄・天沢退二郎共訳) 六六
     極私的に岡惚れて、岡焼き–––唐十郎テント芝居に 鈴木志郎康 七一
     芝居についての二時間 渡辺武信・保苅瑞穂 七六
コラム  演劇––かれら自身の黄金の都市(六月劇場) 渡辺武信 一〇五
日録 一〇七 編集後記 一一四

●二二号(六八年一〇月)表紙 鈴木悦子・桑山弥三郎

詩作品  少女皮剥ぎ 鈴木志郎康 二
     音無橋附近 菅谷規矩雄 九
     視線のこだまのためのメモ 金井美恵子 一二
     亡命幇助 渡辺武信 一四
     明け暮れ 彦坂紹男 二二
     花の流れ星 藤田治 二四
     見えるのは影か死鳥か 山本道子 二八
     幼児ロビンソンの夕焼け 高野民雄 三二
     Une Escale 天沢退二郎 三五
エッセイ 幸福について––尾形亀之助の大きな空無を証明するために–– 秋元潔 三六
連載   西遊記論控 旅・たどりつくべき場所(二) 金井美恵子 三九
     詩の原理あるいは埴谷雄高論(六) 菅谷規矩雄 四二
コラム  映画評––「セックス・チェック第二の性」(増村保造作品) 鈴木志郎康 一六
     書評––「宮沢賢治 友への手紙」 天沢退二郎 一七
     ステージ評––「肉体にとって暗黒とは何か」 藤田治 一九
     映画評––「昭和のいのち」 渡辺武信 二〇
日録 四八 編集後記 五二

●二三号(六九年二月)表紙 鈴木悦子・桑山弥三郎

特集 深沢七郎〈Ⅰ〉
     笛吹川に沿って 菅谷規矩雄 二
     深沢七郎へ向って一歩前進二歩後退––作品論のための控え書 一〇
     深沢七郎論〈1〉 天沢退二郎 二〇
     階級に独占された文学を開放せよ! 実感的深沢七郎論として 二四
作品   水の微笑 三五 樹木の果実 四二 高野民雄
     試み1 彦坂紹男 四四
     (そして私はもう一度 音無橋へ?) 菅谷規矩雄 四六
     反・道行序奏 渡辺武信 四八
     予言使(定稿) 天沢退二郎 五〇
     物語詩☆月よりの使者謔劇の旅へ☆連載第1回 藤田治 五三
     躍躍握手して、n項行く友よ、私たちはこの子の双父だ 鈴木志郎康 六六
エッセイ 躍躍握手して取る極私的方向––最近の私自身の詩について 鈴木志郎康 七〇
     マルセル・プルースト〈連載第3回〉 保苅瑞穂 七六
コラム  演劇評・芸能の精の去る時 花道の引込みについて 渡辺武信 六〇
     舞踏評・中嶋夏〈全国少女劇場〉 天沢退二郎 六三
凶区日録 八〇(※)
      ※…編集後記もあり。

●二四号(六九年四月)表紙 桑山弥三郎

エッセイ 情況論または無言の現在をふきあげる拒否の生活 菅谷規矩雄 二
詩作品  姫づくし 天沢退二郎 八
     旗思い 彦坂紹男 一〇
     料理人 藤田治 一二
     ラストコース 渡辺武信 一五
     背後の海鳴り 高野民雄 一八
     ESSAY IN BLUE 菅谷規矩雄 二二
特集   一九六八年映画ベストテン 二四
     ノンセクションベストテン 三四
     無光映画館 鈴木志郎康 四一
コラム特集「ファニーガール」 鈴木志郎康 四四
     テレビ・映画雑誌/涙について 彦坂紹男 四六
     「狂人なおもて往生をとぐ」 渡辺武信 四七
     ジョージ・ペパード讃江 木朽さよこ 五〇
     「アポロンの地獄」 高野民雄 五二
凶区日録 五五 編集雑記 六四

●二五号(六九年一〇月)表紙 桑山弥三郎

エッセイ 詩の原理あるいは埴谷雄高論・連載第七回 菅谷規矩雄 二
     極私的夜行列車は暁を迎えて 鈴木志郎康 八
     マルセル・プルースト=連載第四回 保苅瑞穂 五三
     いわゆる『イーハトヴ宣言』の一個の助詞について 天沢退二郎 一八
詩作品  赤い夕日を背にうけて–眠り男の旅の歌– 高野民雄 二一
     お家へ帰ろう 渡辺武信 二四
     風呂屋譚 天沢退二郎 二六
     春の画の館(II) 金井美恵子 三一
     実践十円家族の皆様 鈴木志郎康 三六
     シルバーにいちゃんに海を 藤田治 四四
     遠くはなれて 秋元潔 四六
コラム  子守唄から 彦坂紹男 五九 
     映画〈私が棄てた女〉 渡辺武信 五七
凶区日録 六一 編集後記 七二

●二六号(七〇年一月)

秋元潔小詩集
     恐怖論あるいは死の余白 二
     おかえりなさい総理閣下 一四
     恋の騒乱罪あるいは金曜日のブルース 二一
作品   娘はまるで 高野民雄 三三
     耳暮し 藤田治 三六
     無言録(Ⅰ) 菅谷規矩雄 五〇
     連続大活劇 渡辺武信 五二
     人路暦巡 彦坂紹男 五六
     取経譚 天沢退二郎 六四
     家庭教訓劇 鈴木志郎康 七〇
ゲスト作品 ねつれつポエムとオムレツぽえじい 四谷シモン 一一
コラム  「少女仮面」をめぐって 木朽さよこ 七七
     作家の声(ヒューマンボイス)––歌手野坂昭如について 七九
凶区日録 八一 編集後記 八八

●二七号(七〇年三月)表紙デザイン 桑山弥三郎

作品   ことば変り・2 彦坂紹男 二
     続・取経譚 天沢退二郎 四
     無言録(II) 菅谷規矩雄 六
       編集長への手紙 菅谷規矩雄 九(※)
映画特集 一九六九年映画ベストテン 一二
     一九六九年ノンセクションベストテン 二〇
     映画評「ジョンとメリー」 渡辺武信 二六
        「千羽鶴」 木朽さよこ 二八
     南部の夏の牧歌––「イージーライダー」について 山田宏一 三〇
凶区同人を止める私の事情 鈴木志郎康 三八
書評と付記・野坂昭如のエッセイ集 金井美恵子 四〇
日録 四七 後記 五〇
      ※…渡辺へ宛てる手紙の形で書かれた、映画ベストテン選出辞退の文章。凶
      区の危機を訴える文章にもなっている。

●廃刊宣言号(七一年三月)(※)

廢刊宣言 秋元潔・藤田治・彦坂紹男 一
マリリン・モンロー詩抄 おやすみ‥‥・手紙・想い出・絵 藤田治訳
どうしても題 歌会始論考小序 彦坂紹男 一〇
おだやかな男 藤田治 二一
私小説的歌謡論––別れをめぐって–– 秋元潔 二三
旅はずれ旅の日記 彦坂紹男 三七
凶区日録 五八 後記 六六
      ※…藤田、彦坂、秋元の三人だけで出された号。この号自体には目次はない。

●号外(六五年四月)(※)表紙デザイン 桑山弥三郎

作品   約束なし 彦坂紹男 三
     何にをかんがえているのきみは 秋元潔 四
     森の意図 野沢瑛 六
     すてきな耳 藤田治 八
     首都の休暇 渡辺武信 一〇
     ウイスキーの時間 菅谷規矩雄 一二
     古い歌 高野民雄 一四
     digression 鈴木志郎康 一八
     帰らざる帰還のための二つの詩と補遺 天沢退二郎 二〇
     そこに蛇がいる 山本道子 二四
凶区への手紙 堀川正美 二八
       入沢康夫 三〇
映画評  三三
定思考  三六
凶区日録 三八(※※)
      ※…「詩学」六五年四月号に「雑誌内雑誌」という形で、巻末に掲載された。
      ※※…編集後記もあり。

1 件のコメント:

  1. はじめまして、24号「ラストコース 渡辺武信 一五」は「ラストコーラス」ではないでしょうか(24号現物の目次・本文で確認)

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