2015年1月6日火曜日

ホームランド

実家に帰り、小学校来の友人が運転する車に途中の駅まで迎えに来てもらう。
白いホンダのなんとかという四駆の自動車。名前は口にしていたと思うが、聞いたそばから忘れてしまった。

昔から知っている友人が運転する車に乗るというのは、なんとも不思議な気分だ。
大学生のころにはもう友人の車に乗せてもらっていたけれど、いつになっても慣れることはない。僕がいまだに免許を持っていないからだろうけれど。
親の運転する車に乗って、一緒に学校や駅への送り迎えを受けていた彼が今は運転席に座っている。

10代の頃、車を運転して事故を起こす夢をよく見た。
事故を起こす場所も大体決まっていて、高校の近くにある大型家具店に突っ込んではすごすごと歩いて帰るというのがお決まりのパターンだった。
ハンドルを切ってもうまく曲がらない。アクセルを踏んでも(どのペダルがアクセルかよくわかっていなかったのだけれど)、思うように進まない。

帰る途中、パチンコ店に併設されたコーヒー屋に立ち寄った。
田舎ではよく見かける大きな駐車場のあるパチンコ店。その手前に厳選した豆を使用した「スペシャルティコーヒー」を出す店があるのだった。

車を降りてドアのロックをかけるのに苦心していると、友人がキーについたリモコンをピッと一押ししてロックしてくれた。
そうだよね。