2014年3月8日土曜日

「雨だれ」

夜が降りてくる。昨日・今日・明日と時間をぱっかりとわけてみたところで、今日が昨日に、明日が今日になるのを漫然と眺めているだけなのだった。非干渉の非没入。

花を活けてみたい。色とりどりの花。名前はよくわからないけれど、淡い黄色に白、そこに深紅やピンクが差すように。

花を咲かせてみたい。たとえば、さっと差し出す花束。それは、ぱっと瞬時にまわりを照らす明かり。感情表現としてのプレゼントに、これ以上のものはない気がする。

夜は降りてくる。あけない夜はなく、やまない雨はないというが。
SFなんかではもう何年も雨が降り続いているなんてこともある。

ショパンの「雨だれ」という曲を思い浮かべる。
雨どいをつたって、土を、アスファルトを、私の(あなたの?)靴のつま先を打つ。規則正しく音を立てて。

底を打ち続ける雨だれのビートの起伏から、感情を読み取ることはできる。
ひとまとまりのストーリーを読むこともできる。

雨がやんでも、ストーリーは続くのだけれど。


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