郊外型スーパーの地下一階にある、フロアの真ん中に椅子と机を配して、周りを飲食店がかこむという、フードコートなどと呼ばれることもある、そんな空間で。フロアは壁がぶち抜かれ、遮るものは点在する柱のみという、そんな空間で。
音が四方、八方から遠近感を持って響いてくる。ラーメンをすする音、中高生の話す声、食事の準備ができたことを知らせるアラーム、食器の重なりぶつかり立てる音、子供の泣き叫ぶ声。遠くの話し声が、エアコンの音が、自然とリバーブのかかった、残響の塊となって、四方、八方から迫ってくる。
海にいると想像してほしい。冬の海、見渡す限り水平線で、人もまばらな。波のざぶーん、が断続的に続くのではなく、遠くのほうから怒号のように波の音が響き続ける、そんな海。
海にいると想像する。郊外型スーパーの、地下一階の真ん中で。
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